「退職代行を使いたいけれど、こんな理由で使ってもいいのかな…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。退職代行は一体どんな人が利用しているのか気になりますよね。
そこで当サイト辞めエールでは、退職代行利用者100名にアンケートを実施し、どんな人が退職代行を利用しているのか徹底調査!退職代行利用者の特徴や職業のほか、退職代行サービスの選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
退職代行を使うのはどんな人? 利用者の特徴5つ
退職代行を利用する人には、一体どんな特徴があるのでしょうか。
ここでは、実際に退職代行を利用した人の体験談を交えながら、退職代行利用者の特徴について詳しく解説していきます。
パワハラ・セクハラを受けている人
上司からパワハラやセクハラを受けている場合、ハラスメントの当事者である上司に退職したいと申し出るのはとても苦痛ですよね。
今回のアンケートでも、ひどいパワハラやセクハラを受けて退職代行を利用することに決めた人が多くいました。
このような上司がいる場合、たとえ自分で退職を申し出ても認められず、さらに嫌がらせがひどくなることもあります。
退職代行を利用すれば、会社との連絡は退職代行業者に全て任せることが可能です。一切上司と顔を合わせたり話したりすることなく辞められるため、「上司が怖くて言い出せない」「2人きりになりたくない」という場合に多く利用されているようです。
自分で退職しようとしたが引き留めにあった人
自分で「辞めたい」と申し出たものの、引き留めにあってなかなか辞められず、やむなく退職代行を利用したという人も多いです。
中には、上記のように半年間も交渉したのに退職を認めてもらえなかった人も。特に、人手不足の会社では引き留めにあうことが多いようです。
当事者間で話が進まない場合も、退職代行業者が間に入るとすんなり退職が認められることも多く、執拗な引き留めにあっている場合に有効な手段と言えるでしょう。
心身ともに疲れ果ててしまった人
退職代行利用者には、激務などが原因で、心身ともに疲れ果ててしまった人も多いです。
たとえパワハラなどがなく仕事内容自体が好きだったとしても、長時間残業や休日出勤が続けば、心身ともに疲弊するのは当然ですよね。
不眠や吐き気などさまざまな不調が現れ、精神的にも辛い状態では、自力で退職したいと申し出たり、引継ぎをしたりする気力・体力がもう残っていないという人も多いでしょう。
このような会社は慢性的な人手不足に陥っていることも多く、短期間で状況が好転することはあまり見込めません。自分で退職を申し出ても引き留められる可能性も高いので、退職代行を利用することは理にかなっていると言えます。
真面目で優しい人
真面目で責任感が強く、心の優しい人が多いのも、退職代行利用者の特徴の一つです。
「退職代行を使うなんて非常識な奴だ」などと言う人もいますが、実態はその真逆。真面目で優しく、常識もあるからこそ「辞めたいけど申し訳なくて辞められない…」と悩んでいる人が多いのです。
上記口コミのように、「人手不足なのに、自分が辞めたらさらに同僚に迷惑がかかってしまう」など思い悩んだ結果、自分で言い出すことができずに最後の手段として退職代行を利用しているようです。
一刻も早く会社を辞めたい人
「とにかく早く会社を辞めたい」「もう明日から会社に行きたくない」という人にも、退職代行はよく利用されています。
通常、自分で退職手続きを取る場合は、退職の意思を伝えてから1〜2ヶ月程度は引継ぎや残務処理のために出勤しなければなりません。
辞めると決まれば仕事に身は入りませんし、退職することを周囲に知られた時に白い目で見られないか心配で、退職日まで出勤するのが嫌だという人も多いでしょう。
しかし、退職代行を利用すれば、依頼したその日に辞める即日退職も可能です。
そのため、上記口コミのように、心身ともに限界だったり、転職先が決まっているのに辞めさせてもらえなかったりなど、とにかく一刻も早く辞めたいと切羽詰まっている状態の人にもよく利用されていることがわかりますね。
退職代行利用者はどんな職業が多い? 年齢・性別も調査
ここまで退職代行利用者の特徴について解説してきましたが、職業や性別など、利用者の属性について気になっている人もいるかもしれません。
「利用率が高い職業はある?」「若い人しか利用していないのかな」「男女どちらが多い?」など、さまざまな疑問がありますよね。
そこで、当サイト辞めエールが退職代行利用者100名に実施したアンケート結果から、退職代行利用者の属性について調査していきます。
退職代行利用者が多い職種1位は「営業職」
今回のアンケートに回答してくれた人の中では、営業職が100人中24人と最も多くなっていました。
営業職は厳しいノルマが課されていることが多く、パワハラが起こりやすい職場環境であると言えます。そのため、「ノルマに追われて心身ともに限界」「もうパワハラに耐えられない」と退職代行を利用する人が多いようです。
また、勤務時間が不規則だったりなど、激務になりがちな介護・福祉系や医療系の職種の利用者も多くなっています。これらの職種は女性の多い職場ならではの悩みが多いことや、人手不足であることが多く辞めにくいことも関係していそうですよね。
ただ、ノルマがなく比較的負荷の少ない仕事と思われがちな事務職の方の利用もかなり多いです。結局のところ、どんな職種でも職場環境が悪ければ、自力で退職ができない状況に追い込まれてしまうということがわかります。
退職代行利用者の年齢層は20〜30代が中心
「退職代行を利用するのは若い人」というイメージがある人も多いかもしれません。実際に今回のアンケート結果でも、20代後半〜30代前半の人の利用が多くなっていました。
このような若い世代は、新しいサービスを利用することに抵抗がなく、退職代行に対する偏見もあまりないことも大きく影響していそうです。
しかしながら、40代以上の利用者も全体の2割おり、幅広い年代の方に利用されているのがわかります。
「辞めたい」と思うことに年齢は関係ありませんよね。むしろ、年齢が上がるにつれ辞めると言いにくくなることも多いため、そのような人たちにも多く利用されているようです。
退職代行利用者の男女比は半々
今回の調査では、退職代行利用者の男女比はほぼ半々でした。特に性別に偏りなどはなく、男女どちらにも等しく利用されているようです。
「辞めたいけど辞められない」という悩みは、男女共通だと言えますね。
退職代行を利用される会社の特徴とは?
退職代行利用者がどんな人か見てきた中で、「実は退職代行を使われる会社の方がヤバいのでは?」と思った人も多いかもしれません。
そこでここからは、退職代行を利用される会社の特徴についても詳しく解説していきます。
ハラスメントが横行している
パワハラやセクハラなど、ハラスメントが横行している会社は、退職代行を利用されやすいです。
「パワハラ上司が怖くて言い出せない」「報復が怖い」といった理由はもちろんのこと、会社全体がハラスメントがあることを当たり前として受け入れてしまっている空気も問題です。
上記口コミにもある通り、このような会社では、ハラスメントについて周りが物申したり改善に動いたりすることもありません。ハラスメント加害者だけでなく、同僚の中にも自分に火の粉がかからないよう、被害者を見捨てるような言動を取る人も。
このように誰も頼りにできない環境で、自ら退職を申し出ることは精神的に負担が大きすぎます。退職代行を利用されるのも当然と言えるでしょう。
職場の人間関係や労働環境が悪い
悪口を言う人がいる、いじめがあるなど職場の人間関係が悪い場合や、残業や休日出勤が多いなど労働環境が悪い場合も、退職代行を利用されやすいでしょう。
お局が威張っている、派閥がある…といった会社は多いですが、中には聞こえるように悪口を言ったり、仕事に影響が出てしまうような嫌がらせをしてきたりする場合も。男性が多い職場、女性が多い職場それぞれ特有の悩みもあるでしょう。
また、人手不足で1人1人の業務量が多すぎたり、長時間残業や休日出勤が当たり前になっているような職場では、どんな人でも次第に余裕がなくなっていき、心身の健康を損ねることもあります。
人間関係の悪さや激務が原因で常にピリピリした雰囲気の中、退職したいと申し出たら、一体どうなるかは想像がつきますよね。
「退職日まで針のむしろのような状態で過ごしたくない」「激務続きで心身が限界」と退職代行を利用する人が多いのも理解できます。
退職代行を利用された会社側の体験談を紹介
退職代行を利用したら、上司や同僚などにどう思われるのか心配な人も多いと思います。
中には「ありえない」などと批判する人もいますが、実際には「退職代行を使われる側に問題がある」と感じている人が多いようです。
こちらは、同僚が退職代行を利用して辞めたという人の体験談です。
退職代行を使われた病院は少し反省した方がいいね。自分が去年務めていたサイコパスクリニックは事務員何人も退職代行で辞めました。看護師も最終予定日に出勤しなかった人2人いた。院長と事務責任者がサイコパスで、陰湿なハラスメントしていました。現職なら本部に報告だ。
引用:X
他部署だけど、あるスタッフが退職代行やって退けたらしいwwwほんと、どんどん辞めていくねぇ
現場で頑張ってる職員を大切にしない組織だから仕方ないよね わたしも転職先探そうかな〜引用:X
同じ環境で働いていたからこそ、退職代行を利用せざるを得なかった気持ちが理解できるのでしょう。会社側がパワハラや過重労働など、従業員を大切にしてこなかったことこそが問題であると考え、退職代行利用者に対しては同情的な意見も多いのです。
特に、何人も退職代行利用者が出ているような場合では、退職代行を利用した人が悪いと憤るばかりで状況を改善しようとしない会社のことを、「退職代行を使われるのも当然だ」と残された人たちは冷めた目で見ています。
このような会社では、「いざとなったら自分も退職代行を利用しよう」と考える人も出始め、今後もさらに退職者が増える可能性が高いです。
自分の口から退職の意思を伝えられないことに罪悪感のある人もいると思いますが、言い出しにくい状況を作った会社の方が悪いと考え、「早く脱出できてよかった」と割り切ってしまうのも一つの方法ですよ。
退職代行の流れを解説
退職代行サービスを利用する際、どのような流れで手続きが進んでいくのかよくわからないという人もいるでしょう。
そこでこの章では、退職代行利用時の流れについて解説します。
退職代行サービスを利用したい時は、まず公式サイトから無料相談に申し込みましょう。多くの退職代行業者ではLINEやメールでやりとり可能で、自分の好きな時に連絡ができます。
疑問や不安なことがあればこの段階で聞いておき、納得できたら正式に申し込みをして料金を支払います。
退職の条件や決行日時などについて詳細な打ち合わせを行った後、指定した日時に退職代行業者が会社に連絡し、依頼者に代わって退職の意思を伝えます。業者によっては、ここで有給消化や未払い賃金などの交渉も行ってくれます。この間、自分は退職代行業者からの連絡を待っているだけでOK。
会社側と退職日やその他の条件について合意できたら、会社の指示に従って退職届や備品などを郵送します。もし会社に置いてきてしまった私物があれば、退職代行業者を通して郵送してもらえるようにお願いしましょう。
会社側が退職に関する事務処理を終えると、離職票などの重要書類が届きます。これで退職代行による退職手続きは完了!
連絡は退職代行業者を介して、書類や物品のやりとりは郵送で行うため、会社の人と一切接触することなく退職することができます。
なお、詳しい退職代行の流れは、以下の記事でも解説しています。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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退職代行サービスの正しい選び方
退職代行サービスを利用しようと思っても、たくさん業者があってどこを選んだらいいかわからない…という方もいると思います。
実は、退職代行サービスは業者によって対応できる業務が異なるため、選んだ業者によっては自分の希望するサービスが受けられない場合も。
さらに、中には「料金を払った後に連絡が取れなくなった」「後は自分でやってと言われた」というような悪徳業者も存在するため、業者選びには注意が必要です。
ここでは、自分に合った信頼できる退職代行サービスを利用するための、正しい選び方を紹介します。
自分に合ったサービスが受けられる業者を選ぶ
退職代行サービスには以下の3つの運営元があり、それぞれ対応可能な業務が異なります。
弁護士 | 労働組合 | 民間企業 | |
---|---|---|---|
料金相場 | 2.7〜7.7万 | 2.0〜3.0万 | 1.2〜2.7万 |
退職の意向 | ◎ | ◎ | ◎ |
退職届の代筆 | ◎ | ✕ | ✕ |
有給消化交渉 | ◎ | ◎ | ✕ |
未払い給与交渉 | ◎ | ◎ | ✕ |
退職金の交渉 | ◎ | ◎ | ✕ |
裁判の対応 | ◎ | ✕ | ✕ |
ただ単に退職の意思だけ伝えてほしいという場合は安価な民間企業の退職代行サービスでも十分ですが、後々何か会社と交渉してほしいことができても対応できないのが難点です。例えば、退職日をいつにするかといった交渉も民間企業ではできないのです。
そのため、基本的には会社との交渉も可能な労働組合運営の業者を選んでおけば安心です。会社とトラブルを抱えており、法的対処が必要な場合は弁護士を選ぶといいでしょう。
また、業者によっては全額返金保証や転職サポートなどが用意されているところもあるため、よくチェックしておくのがおすすめです。
退職代行を利用するなら、確実に退職でき、少しでも値段が安い業者に依頼したいですよね。 そこで当サイトでは、独自に実施したアンケート結果から、満足度が高いおすすめ退職代行TOP3を大発表! 利用者から集めた口コミをもとに、 […]
料金比較をしておく
退職代行サービスを選ぶ際は、サービス内容とともに、料金についても複数業者で比較しておくことをおすすめします。
実は、退職代行利用者からは、「料金比較をしておけばよかった」という後悔の声が多いのです。
退職代行を利用しようと思う時は、心身ともに限界でさまざまな退職代行業者を比較する余裕がなく、検索して目についた業者にそのまま依頼するという人が多いようです。
そのため、「後になって考えると少し料金が高かった気がする」「もっと安いところがあったはず」と後悔することも。
退職代行サービスの料金相場は3万円前後ですが、弁護士運営の業者などでは5万円以上かかる場合もあります。サービス内容と照らし合わせながら、自分が納得できる金額かどうかよく比較検討してから申し込むようにしましょう。
なお、以下の記事では主要退職代行サービスの料金についてまとめています。運営元ごとの料金比較も行っていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スピーディーな対応が受けられるかチェックしておく
「迅速に対応してくれる業者かどうか」も業者選びの重要なポイントです。
退職代行の利用を検討している方は、「今すぐに辞めたい」という方も多いでしょう。そのため、「即日対応」「即日退職」が可能か、またレスポンスが早いかどうかもよくチェックしておくのがおすすめです。
「即日対応・退職」が可能かどうかは、退職代行サービスのHPに記載されている場合が多いです。しかし、本当にすぐに対応してもらえるのかどうか不安ですよね。
また、LINEやメールのレスポンスが早いかどうかは、HPなどを見てもわかりません。そこで、実際に利用した人の口コミをチェックしてみましょう。
このように、「すぐにLINEの返事が来た」「その日のうちに対応してもらえた」という口コミがある退職代行サービスなら、安心して依頼できそうですよね。
ほとんどの退職代行サービスでは、LINEやメールで相談・申し込みが可能です。24時間対応可能で、夜間や早朝でもすぐに対応してもらえるところもあります。
「とにかく早く辞めたい!」という方は、口コミもチェックしながら迅速な対応が可能な退職代行サービスを選ぶようにしましょう。
まとめ
ここまで、退職代行を利用するのはどんな人か、また退職代行利用時の流れや退職代行サービスの選び方について解説してきました。
退職代行を利用する人は、よく言われるように「非常識」「クズ」な人ではなく、パワハラや職場環境などに対する悩みを抱えた真面目な人が多いことがわかりましたよね。
退職代行は、このような「辞めたいけど辞められない」という人たちの大きな助けとなるものです。
もし退職に関する悩みを抱えているなら、ぜひ一度退職代行サービスが実施する無料相談に申し込みをしてみることをおすすめします。
調査概要
調査主体者 | 辞めエール編集部 |
調査目的 | 退職代行サービス利用者の実態調査 |
調査方法 | インターネット調査 |
対象者 | 退職代行を利用した10〜50代 |
対象地域 | 日本国内 |
実施期間 | 2023年02月10日〜02月24日 |
調査人数 | 100名 |