始めたばかりのパートを辞める理由は何がいい? 具体例を挙げて注意点を解説

始めたばかりのパートを辞める理由を紹介! 嘘を言っても大丈夫?
パートを始めたばかりだけど、「聞いていた内容と違う」「自分に合わない」などの理由から、辞めたいと思っている人もいるでしょう。

しかし、「どんな理由なら辞められる?」「嘘の理由を言ったらまずい?」など、いろいろとわからないことも多いですよね。

そこで今回は、角を立てずに始めたばかりのパートを辞める理由を紹介し、注意点まで紹介します。

始めたばかりのパートを辞める断られない理由を紹介

始めたばかりのパートを辞める際は、理由によっては「もう少し続けてみたら」と引き留められてしまうこともあります。

そのため、相手が「それなら仕方ない」と納得できる理由を伝えることが大切です。

以下、始めたばかりのパートを辞める時に断られにくい理由を5つ挙げてみました。

  1. 家庭と仕事の両立が時間的に難しい
  2. 子どもが体調を崩すことが多い
  3. 親の面倒をみる必要が出てきた
  4. 労働環境が原因の体調不良・怪我
  5. 正社員として別の会社で働くことにした

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

1. 家庭と仕事の両立が時間的に難しい

始めたばかりのパートを辞める場合、家庭と仕事の両立が時間的に難しいことを理由とするのがおすすめです。

「子供の通院や習い事などの送迎が必要になった」「夫の勤務形態が変わり、時間が合わなくなってしまった」など、家庭と仕事の両立が難しくなったことが理由なら納得してもらいやすいです。

働き始めたばかりでは会社としても相手の家庭の事情について踏み込んで聞きにくいため、強く引き留められることはないでしょう。

特に勤務時間が固定されているなど勤務時間の融通が効かない職場では、「それでは仕方がない」と思ってもらえるはずです。

2. 子どもが体調を崩すことが多い

「子どもが体調を崩しやすく、仕事を休まなければいけないことが多いから」という理由も、納得してもらいやすい理由の一つです。

特に子どもがまだ小さい場合はすぐに風邪を引きやすく、感染症などの場合は1週間以上休まなければならないこともありますよね。

もし子どもに持病などがあればなおさらケアは大変ですし、近くに祖父母など頼れる人がいなければ、必然的に自分が休まなければなりません。

こうした事情は会社側もよく理解できるため、退職の申し出を断ることは難しいでしょう。

3. 親の面倒をみる必要が出てきた

「親の介護やサポートが必要になった」という理由も、会社から拒否されにくいでしょう。

本格的な介護だけでなく、病院への付き添いや送迎、買い出しや食事作りなどの家事のサポートなどが必要になることもあります。

多くの場合は日中に対応することになるため、仕事との両立は難しくなりますよね。

子どもと同様、実両親や義両親の体調不良なども突発的に起こるものです。また、これまでは兄弟などが対応していたものの、病気や仕事などの都合で急に自分もサポートに入ることになるケースもあり得ます。

詳しい病状などまで話す必要はありませんが、「緊急時に備えていつでも動けるようにしておきたい」といった点などを強調すれば、会社としても引き留めることは難しくなるでしょう。

4. 労働環境が原因の体調不良・怪我

例えば、スーパーのレジや工場のラインなどの立ち仕事で、「腰痛が悪化した」「貧血でふらついてしまう」といったことが起こる可能性もあります。

このような労働環境が原因の体調不良や怪我も、断られにくい退職理由の一つです。

ポイントは、「一時的な不調」ではなく、「仕事を続けていると治らない慢性的な不調」であることです。

「体がだるい」「疲れが取れない」といった理由では、「慣れれば大丈夫」と言われてしまうこともあります。

しかし、1日中立ち仕事の場合、慣れたからといって腰痛は治りませんし、仕事を続ければさらに悪化することが予想されますよね。

このように仕事を続けると悪化してしまう症状があることを理由にすれば、体を壊してまで無理に働いてほしいという会社はないでしょう。

5. 正社員として別の会社で働くことにした

「正社員として別の会社に就職する」といった理由も、会社としては引き留めにくい退職理由です。

ただ、「正社員になりたいなら、うちでも頑張れば正社員登用もあり得る」と説得されてしまう可能性もあります。

「ちょうど目指していた職種で求人が出て、この機会を逃せなかった」など、働き始めたばかりのタイミングで転職する理由を丁寧に説明することも大切です。

キャリアアップのための前向きな転職であることを強調することで、会社にも受け入れてもらいやすくなります。

始めたばかりのパートを辞める理由を伝える時の注意点

始めたばかりのパートを辞める際に、伝えるタイミングや理由によっては、すんなり退職できなかったり、トラブルに発展したりする場合もあります。

できるだけ揉めることなく穏便に退職するために、以下の点に注意しましょう。

  • 就業規則を確認し退職の意思を伝える
  • 事実とかけ離れた嘘はなるべく避ける
  • 職場の不満や不遇は伝えない

就業規則を確認し退職の意思を伝える

退職の意思を伝える前に、まずは就業規則を確認しておきましょう。

就業規則には、「◯ヶ月前までに申し入れなければならない」といった退職の申し入れに関する規定が設けられている場合があります。

例えば、「2ヶ月前まで」という規定がある場合には、今すぐ辞めたいと思っていても2ヶ月先まで退職ができないことも。

会社側も引き継ぎや後任の採用などに時間的な余裕が必要なため、こうした期限を設けていることは多いです。

ただし、民法上は「2週間前まで」に退職の申し入れを行えば、退職は可能となっています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用:厚生労働省

基本的には就業規則に従うのが一番ですが、あまりに長い期間が定められている場合(半年など)は、この民法の規定を適用することも可能です。

しかし、すぐに辞めなければならない事情がなければ、会社側にかかる負担も考慮して1ヶ月程度前には伝えると良いでしょう。

事実とかけ離れた嘘はなるべく避ける

すぐに辞めたいあまりに、適当に取り繕った嘘の理由を言ってしまうと、後でバレて気まずい思いをする可能性も。

例えば、「夫の転勤で引っ越す」と言っていたのに、近所の公園で子どもと遊んでいたり、買い物をしたりしているところに遭遇すれば、簡単に嘘はバレてしまいますよね。

特に職場と家が近いなど生活圏内である場合は、このような事実とかけ離れた嘘をつくことは避けるべきです。

もし嘘をつく場合、普段からマッサージや接骨院などに通っていれば「腰痛が悪化した」、頻繁に実家に帰っているなら「親の面倒をみる」など、なるべく実態に近い嘘を言うとバレにくいでしょう。

近所の人やママ友などが職場の人と繋がっていたりすることもあり、直接遭遇しなくても嘘がバレることもあります。「家庭の事情」や「体調不良」を理由とする場合は、詳しい事情(病名や通院先など)は話さずにおくのもおすすめです。

職場の不満や不遇は伝えない

始めたばかりのパートを辞めたいと思っている方は、何かしら職場への不満があることがほとんどだと思います。

「仕事がつまらない」「仕事はキツいのに給料が安い」「職場の人と馴染めない」など、さまざまな理由があるかと思いますが、それを表立って言ってしまうと良く思われないことも。

特に職場の人間関係に対して不満を漏らすと悪口のように捉えられかねず、それが周囲に伝われば退職の日まで肩身の狭い思いをする羽目になってしまうかもしれません。そのため、職場に対する不満や不遇があったことは言葉にしないようにしましょう。

短期間で辞めることへのお詫びや、採用してくれたことや仕事を教えてくれたことへの感謝の気持ちを第一に伝えれば、相手にもそれほど悪い印象を残すことはないでしょう。

パートを始めたばかりで辞めると言いにくい…そんな時におすすめの方法を紹介!

ここまで、角を立てずにパートを辞めることを伝える方法を紹介してきましたが、それでも「始めたばかりなのに言い出しづらい」という人は多いと思います。

もし、始めたばかりのパートを辞めたいけれど、どうしても言い出せない…という場合は、「退職代行」を利用してみてはいかがでしょうか?

退職代行はどんな人が使うの?

退職代行とは、本人に代わって退職の意思を伝えるなど、退職に関する手続きなどを行ってくれるサービスです。

即日退職も可能で、出社したり会社と直接やりとりすることなく退職ができるため、会社の人ともう顔を合わせたくない時やすんなり辞められそうにない時にもおすすめです。

正社員の方の利用が多いですが、最近はパートで働く人の利用も増えています。

実際に、子育てと仕事を両立できなり、その旨を会社の上司に伝えたところ受け入れてもらえず、やむなく退職代行を利用した人もいます。

40代前半
製造業の事務
子育てしながら勤務していましたが、子どもが病気になって通院や自宅療養が必要となって欠勤することが多くなりました。このままだと仕事を継続できないと思い退職を申し出たところ、上司に受け入れてもらえず、やむをえなく退職代行を使いました。

また、求人票と実際の仕事内容が異なり退職を決意しつつも、上司に受け入れてもらえなかった人もいます。

30代後半
スーパーの販売員
パート先は常に人手不足の状態で、求人に出された条件と仕事内容が大幅に違い、誰かが入ってきても続かないことが多かったです。退職を決意し上司に伝えるも、とりあえず預かっておくとのことで受け入れはしてもらえなかったです。短期間にパートが何人も辞めると、自分の査定に響くからとのことらしく、人事にも退職の意向が伝わっていないことを知り、ここまできたら退職代行を使うしかないと思いました。

パートであっても、辞めたくても辞められない時はありますよね?

いくら退職理由をしっかり伝えても、それを受け入れるかは会社が判断します。先ほどの口コミの方のように、受け入れてもらえないケースもあるわけです。

退職代行は料金が発生しますが、確実に、かつ即日退職が可能な場合が多いですので、利用を検討してみるのもいいでしょう。

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パートの場合料金が安くなる退職代行もある

ほとんどの退職代行は正社員だけでなくパートでも利用できますが、雇用形態にかかわらず一律の料金設定となっているところが多いです。

しかし、その場合少し高額になることが多いので、「パートを始めたばかりで辞めるのに、出費が多いのはちょっと…」と思ってしまう方もいるでしょう。

退職代行の中には、パートやアルバイトの場合料金が安くなるところもあります。パート・アルバイト料金が設定されている退職代行業者は、以下の通りです。

サービス名料金
モームリ12,000円
わたしNEXT19,800円
男の退職代行19,800円
retry(リトライ)20,000円
川越みずほ法律会計27,000円
正社員や契約社員の場合は3万円前後が相場のところ、パートは2万円前後の料金に設定されているところが多くあります。

「自分で言い出す勇気はないけど、あまり費用をかけたくない…」という人は、このようなパート料金のある退職代行を利用すると良いですね。

なお、退職代行の仕組みや、利用までの流れについては、別記事で詳しく解説しています。少しでも気になる方は、以下の記事をチェックしてみてください。

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まとめ

ここまで、始めたばかりのパートを辞めるための角の立たない理由や注意点などを解説してきました。

始めて間もないパートを辞めると言い出すのはとても勇気のいることですし、すぐに辞めることへの申し訳なさを感じている方も多いでしょう。

なるべく穏便に退職するためには、会社側も「それなら仕方ない」と納得できる理由を伝えることが大切です。ただし、あまりに事実と異なる嘘をついてしまうと、後からボロが出て気まずくなってしまうこともあるので注意してください。

もし「どうしても言い出せない」「上手に嘘をつける自信がない」という人は、退職代行を利用するのも一つの手です。

合わない職場で無理をして働き続ける必要はありません。ぜひこの記事を参考に、一歩踏み出してみてくださいね。

調査概要

調査主体者辞めエール編集部
調査目的退職代行サービス利用者の実態調査
調査方法インターネット調査
対象者退職代行を利用した10〜50代
対象地域日本国内
実施期間2023年02月10日〜02月24日
調査人数100名